福田里香のフード理論

映画の中にはよく食べ物が登場しますが、
それらの食べ物が映画の中でどのように機能しているのか、ということをまとめたものが
福田里香さんのフード理論です。

詳しい内容や、なぜそうなるのか、といったことは
ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50
という福田里香さんが書かれた本を買って読んで頂きたいのですが、

  1. 善人は、フードをおいしそうに食べる
  2. 正体不明者は、フードを食べない
  3. 悪人は、フードを粗末に扱う

という3つの原則を基本に、
映画の製作者は意識的、あるいは無意識的に映画の中で食べ物を扱っている、
ということが書かれています。

食べ物に注目して映画を観るとより深く映画を理解することができる、という
面白い理論ですので、是非本を買って読んでみてください。

ロイヤル・ウィーはいけ好かない野郎の証

自分のことを単数形(I, my, me, mine)ではなく複数形(we, our, us, ours)で話す人って
映画の中にたまに登場しないでしょうか?

例えば最近の映画なら「ゼロの未来」の主人公・コーエンが
自分のことを複数形で話していましたね。

実はこれ、「ロイヤル・ウィー(royal we)」と言って、
旧約聖書の神様や、王様みたいな身分の高い人達が使う言葉なんです。

でも「ゼロの未来」のコーエンは神様でも王様でもないですし、
他の映画に登場するロイヤル・ウィーを使う人達も
神様や王様みたいな人ばかりではないですよね?

そんなコーエンみたいな人達は、なんでロイヤル・ウィーを使うのか?
その答えは、自分のことを特別な存在だと思っているからです。
なんせ神様でも王様でもないのに、
神様や王様のような言葉を使っているわけなんですから。

自分は特別だ、自分は他よりも上の人間なんだ、
そんな風に自分や周りの人達を見ている人ってちょっと嫌な感じですよね。
だからこそコーエンがロイヤル・ウィーを使う度に
天才少年・ボブ君はイラッとしているわけなんです。

映画の中で使われるロイヤル・ウィーは、
いけ好かない野郎の証、というわけなんですね。

映画の見方について

映画の見方は人それぞれ、とよく言いますが、
映画を作られた方はそれなりの意図があってその映画を作られたわけなんですから、
映画の製作者の意図を汲み取って映画を観る、というのが
一番健全な映画の見方だと思います。

ただ何から何まで説明してくれるような映画ばかりではありませんので、
それって結構難しいですよね。

この「映画の見方」のカテゴリーでは、
そんな映画の製作者の意図を汲み取るために知っておくと便利な
細かな知識を紹介していきます。