プロップ

この映画のプロップにはクリエイターの遊び心やこだわりが感じられる。

というような形で使われる単語、「プロップ」。
レビューでよく使われる「プロット」と非常によく似ているので分かりにくいんですが、
「プロップ(prop)」というのは小道具のことです。

ではその小道具とはなんぞや、というと、
剣や銃、時計やカバンといった俳優さんが持ち歩くもの、
それから家具や雑貨といったもののことを小道具といいます。

ちなみに、小道具と対になっている言葉として
大道具という映画のセットなどを指す言葉がありますが、
その違いを大まかに言うと、
引っ越しのときに持っていくものが小道具、
引っ越しのときに置いていくものが大道具、
という感じですね。

あと、映画の撮影で使われる撮影用の銃は「プロップ・ガン」とも呼ばれます。

バジェット

決して莫大とは言えないバジェットのなかで、
あれだけのクオリティを出すこの監督には大いに期待できる。

というような形で使われる単語、「バジェット」。
ウィジェット、ガジェットと語感が似ててちょっとややこしいですが、
「バジェット(budget)」というのは予算のことです。
映画に関する文章の場合は製作費といった意味合いもありますね。

ちなみに、莫大な製作費を費やして作られた映画のことを「ビッグ・バジェット」、
低予算で作られた映画のことを「ロー・バジェット」とも言います。

レビューの読み方について

世の中には数多くの映画があり、その映画に対するレビューもまた数多くありますが、
中には何だか難しそうな専門用語や横文字の言葉をたくさん使っていて
結局何を言っているのかよく分からないレビューってありますよね?

人それぞれレビューの書き方にスタイルがあるというのはとても良いことだと思いますが、
レビューを読んだ人に内容が伝わっていなければハッキリ言って意味がないと思います。

この「レビューの読み方」のカテゴリーでは、
そんな映画のレビューで使われる難しい単語の意味を簡単な言葉で解説し、
何を言ってるのかよく分からないレビューを少しでも分かるようにしていきます。

ロイヤル・ウィーはいけ好かない野郎の証

自分のことを単数形(I, my, me, mine)ではなく複数形(we, our, us, ours)で話す人って
映画の中にたまに登場しないでしょうか?

例えば最近の映画なら「ゼロの未来」の主人公・コーエンが
自分のことを複数形で話していましたね。

実はこれ、「ロイヤル・ウィー(royal we)」と言って、
旧約聖書の神様や、王様みたいな身分の高い人達が使う言葉なんです。

でも「ゼロの未来」のコーエンは神様でも王様でもないですし、
他の映画に登場するロイヤル・ウィーを使う人達も
神様や王様みたいな人ばかりではないですよね?

そんなコーエンみたいな人達は、なんでロイヤル・ウィーを使うのか?
その答えは、自分のことを特別な存在だと思っているからです。
なんせ神様でも王様でもないのに、
神様や王様のような言葉を使っているわけなんですから。

自分は特別だ、自分は他よりも上の人間なんだ、
そんな風に自分や周りの人達を見ている人ってちょっと嫌な感じですよね。
だからこそコーエンがロイヤル・ウィーを使う度に
天才少年・ボブ君はイラッとしているわけなんです。

映画の中で使われるロイヤル・ウィーは、
いけ好かない野郎の証、というわけなんですね。

映画の見方について

映画の見方は人それぞれ、とよく言いますが、
映画を作られた方はそれなりの意図があってその映画を作られたわけなんですから、
映画の製作者の意図を汲み取って映画を観る、というのが
一番健全な映画の見方だと思います。

ただ何から何まで説明してくれるような映画ばかりではありませんので、
それって結構難しいですよね。

この「映画の見方」のカテゴリーでは、
そんな映画の製作者の意図を汲み取るために知っておくと便利な
細かな知識を紹介していきます。