アバンタイトル

アバンタイトルから完全にこの映画の虜になった。

というような形で使われる単語、「アバンタイトル」。
「アバン(avant)」はフランス語の「前」という意味の言葉で、
「アバンタイトル(avant-title)」というのは
映画のタイトルが出る前の導入部のことです。

ちなみに「プレタイトル(pretitle)」というのも同じ意味ですね。

映画が始まってすぐの、
この映画が面白いのかどうか、ということを占う部分になりますので、
インパクトのあることをしようとする映画が多いです。

あと、「アバンタイトル」というものがどういうものなのか、
ということが一番分かりやすいのが
007 カジノ・ロワイヤル」、「007 スカイフォール
といった「007」のシリーズですね。
映画が始まってすぐに激しいアクションがあり、その後に歌が始まりタイトルが出る、
というのがほとんどお約束になっていますから。

 

原作のことを知らないと分からないという映画はダメ

小説や漫画、アニメなどを原作に映画が作られる、ということはよくありますが、
原作のことを知らないと分からない箇所がある、という映画はハッキリ言ってダメですね。

多くの場合、原作の内容を2時間の映画の中に収めなければいけないのだから、
色々と削った結果、原作のことを知らないと分からない箇所ができてしまった、
というような形でそういった箇所ができてしまうのだろうと思いますが、
削ったことで分からない箇所ができてしまうのであれば、
そこから更に分かるように変えるという作業をする必要があるわけで、
結局のところそれは原作を映画化するための改変に失敗した、ということに他なりません。

また、原作ファン向けのファンサービスとしてそういった箇所がある場合もありますが、
そんなものは原作ファン以外の人にとってはサービスでもなんでもないのですから、
どうしてもそういったファンサービスのようなことがやりたいのであれば、
原作ファン以外の人にも通用するような形でやるべきですね。

最後に、原作のことを知らないと分からない箇所がある、
という映画の一体何がいけないのかということをいうと、
作品として完成していない、ということです。
原作のことを知らないと分からない箇所がある、ということは、
映画だけでは分からない箇所を原作で補う必要がある、ということです。
他の作品で補う必要がある、言い換えれば足りないところがある、
そんなものが果たして作品として完成しているといえるのでしょうか?

最近の映画であれば「るろうに剣心 伝説の最期編」が
原作のことを知らないと分からない箇所がある映画になってしまっていましたが、
そういった映画が少しでも少なくなってくれればな、と思っております。

グノーシス主義

この映画はグノーシス主義の思想に基づいて作られている。

というような形で使われる単語、「グノーシス主義」。
一言に「グノーシス主義」といっても色々あるんですが、
大体こんな感じの考えのことを言います。

  1. この世界を作ったのは神様だ。
  2. でも神様が作ったこの世界は全然良い世界じゃない。
  3. こんな世界を作った神様なんて嫌いだ。
    こんな世界を作った神様なんて本当の神様じゃない。
  4. この世界を作った神様とは別に、本当の神様っていうのがいるはずだ。
  5. 本当の神様がいるっていうことを認識して、本当の神様がいる世界に行くんだ!

とまあ一言で言ってしまえば、
神様が作ったこの世界から抜け出すんだ!という考えですね。

ちなみに「グノーシス」というのは古代ギリシア語で「認識」、「知識」という意味です。

あと、ここから少し派生して、
この世界の神様は本当の神様じゃない、つまりは悪い神様なんだ、ということで、
反キリスト教みたいなことも「グノーシス主義」に含まれることがありますね。